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「内食」安く簡単に 焼きそばの玉人気 メーカー増産、新ラインも

6月3日8時1分配信 産経新聞

 節約のため、家庭で料理する「内食回帰」を追い風に、焼きそばの“玉”が売れに売れている。2~3玉入りで実勢価格が150~200円程度と安く、調理も簡単なため、頻繁に購入する家庭が増えているためだ。大手食品スーパーでは、2けたの伸びを記録するところもあるほか、「マルちゃん」ブランドの東洋水産は残業による増産に追われ、生産ラインの増設も決めるなど、“焼きそば特需”に沸いている。

 「安くて、簡単に料理できて、おいしい。冷蔵庫には欠かさず入れている」。東京都中野区のスーパーに会社帰りに立ち寄った20代のOLは、残り少なくなった「マルちゃん焼きそば(3玉入り)」を買い物かごに入れた。

 大手のいなげやでは、生めんタイプの焼きそばの玉の販売量が、1~5月に前年同期比約10%も増加。ライフコーポレーションも5月の販売が約4%伸びた。低価格のもやしやキャベツとセットで購入する客が多く、いなげやでは「節約志向にマッチし支持を得ている」と話している。

 製造メーカーの東洋水産では、急拡大する需要に対応するため、工場の稼働時間の延長などによる増産で対応。さらに来年5月には埼玉工場(埼玉県日高市)に新ラインを導入する。

 業績も絶好調だ。平成22年3月期は、生めん事業の売上高が2・0%増の507億円に拡大すると予想。焼きそば効果などが寄与し、本業のもうけを示す連結営業利益は、前期比2・1%増の255億円となり過去最高を更新すると見込んでいる。焼きそばなど生めん市場は業界推計で2500億円。「賃金の上昇が望み薄の中、内食傾向は一段と強まる」(第一生命経済研究所の永浜利広・主席エコノミスト)とみられており、焼きそばブームはまだまだ続きそうだ。

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