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携帯「BeeTV」好調

ダウンロード1000万件突破

 携帯放送局「BeeTV」が5月1日にスタートした。エイベックスとNTTドコモが提携して始めた有料(月額315円)の携帯電話向け動画サイトで、番組の質の高さが売り物だ。(小間井藍子)

 BeeTV設立のきっかけは2007年に公開された映画「蒼き狼」。レコード会社のエイベックスが初めて映画ビジネスにかかわった作品だったが、約30億円の制作費に対し、興行収入は15億円に満たなかった。

 映像ビジネスを映画だけに絞るのは難しい。新しいメディアはないだろうかと模索して、行き着いたのが携帯動画という。動画に定評のあるNTTドコモとともに新会社を設立した。資本金と資本準備金は合計70億円で、その7割をエイベックス、3割をNTTドコモが出資した。

 4月の設立会見で、エイベックスの松浦勝人社長は「20年間音楽に携わってきて、音楽のパーソナル化を肌で感じてきた。映像にもパーソナル化の時代がくる」と話している。

 「画面が小さい」「長時間視聴は疲れるし、バッテリーも持たない」など、携帯のハンデを考慮した番組制作を行った。例えば、人物のアップを多くしたり、字幕テロップのサイズを大きくしたりして、小さな画面に対応。また、一つの番組は10分以下に抑えるなど、携帯視聴向きの工夫を重ねた。

 さらに、撮影した映像をすぐに携帯サイズで確認できるよう、携帯画面サイズのモニターも開発し、制作現場で役立っているという。

 エイベックス映像事業本部の鈴木健太郎さんは、「携帯動画の特性自体、未知の部分が多い。これから研究が進んでより見やすくなるはず」と自信を見せる。サービス開始から1か月で動画ダウンロード件数は1000万件を突破し、好調な滑り出しとなった。

 内容は「ドラマ」「ミュージック」「コメディー」「バラエティー」「アニメ」「トーク」「ムーログ(動画ブログ)」「エデュテイメント(教育娯楽番組)」の8ジャンル20番組以上。民放キー局に負けない内容を目指している。

 オリジナルドラマは3番組あり、フジテレビやホリプロに制作を依頼。出演者も民放ドラマと遜色(そんしょく)ない。

 ドラマ「40女と90日間で結婚する方法」に主演した市原隼人さんは、「電車の待ち時間とか、風呂につかっているときに見てもいい。ちょっとした時間の有効活用になる」と話す。

2009年6月3日  読売新聞)

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