GM破産へ準備着々 オペルはマグナに売却
【ワシントン=渡辺浩生】米自動車最大手ゼネラル・モーターズ(GM)で、6月1日の連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)の適用申請に向けた「事前調整」が着々と進んでいる。
GMは30日、ドイツ子会社オペルをカナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルに売却することで合意した。マグナは、ロシア国営銀行ズベルバンクと共同で買収。ドイツ政府はオペルに15億ユーロ(約2000億円)のつなぎ融資を行うことを決めた。
一方、GMと全米自動車労働組合(UAW)は29日、労務関連費を圧縮する労働協約の改定でも正式に合意した。一般組合員の投票で74%が賛成した。
UAWが運営する退職者向け医療保険基金へのGMの拠出金200億ドルを半減する代わりに、再建後の新GMが発行する普通株17・5%と2・5%分の追加引き受け権を取得する。
残る破産処理を前提とした債権者との新たな債務削減交渉は、30日午後5時(日本時間31日午前6時)に回答期限を迎える。
2009-05-31 08:05
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