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【千葉市長選】与党に衝撃 地方選3連戦の初戦で黒星

2009.6.14 21:35
バンザイする熊谷氏バンザイする熊谷氏

 14日の千葉市長選挙で民主推薦、社民支持の元市議の熊谷俊人氏(31)に自民、公明両党推薦の前副市長の林孝二郎氏(63)が敗れたことで、与党には衝撃と不安が広がっている。千葉市長選は、静岡県知事選(7月5日投開票)、東京都議選(同12日投開票)とともに、「次期衆院選の前哨戦」(自民党の細田博之幹事長)と位置付けられた3つの大型地方選挙の初戦だった。麻生太郎首相や与党は、衆院選の解散戦略や選挙対策の見直しを迫られそうだ。

 日本郵政社長人事をめぐる鳩山邦夫前総務相の更迭という混乱があった直後の敗戦でもあり、麻生政権への打撃は免れそうもない。

 与党内には「千葉だけでなく静岡、東京も厳しい」との悲観的な見方が出ており、自民党内で「麻生降ろし」が再燃しかねない情勢だ。公明党からは「泣きっ面に蜂の大襲撃だ。自民党では都議選前の解散論が高まるだろうが、うちは困る」(幹部)と警戒する声も出ている。

 千葉市長選は、前市長が収賄罪で逮捕、起訴されたのに伴う出直し市長選で、もともと与党側に不利な要素があった。与党幹部は「現職が汚職容疑で逮捕されたのを受けての選挙で、与党推薦候補は現職の後継ということで出馬表明した影響が出たのは否めない」(公明党の高木陽介選対委員長)と釈明する。

 だが、全国最年少市長となる31歳の熊谷氏が「千葉市でも政権交代を」と訴えたのに対し、豊富な行政経験をアピールした与党推薦の林氏は敗北。有権者の与党離れを印象付けた。

 「政権交代」を目指す民主党に対して、与党は「政権担当能力」を唱えて対抗しようとしているが、千葉市長選の結果をみるとこの論法が衆院選で通用しない可能性が強まった。

公明党の高木氏は14日夜、「今後の都議選、静岡県知事選、衆院選に影響はあるかもしれない。しっかり分析し、次の戦いに向け引き締めていく」と語った。

 一方、民主党は、4月の名古屋、5月のさいたま両市長選に続き、政令市長選で3連勝したことで、「政権交代へ弾みがついた」(幹部)として、早期の衆院解散・総選挙を麻生首相に迫っていく方針だ。民主党の岡田克也幹事長は14日夜、「まもなく行われる総選挙で政権交代を成し遂げ、国民の生活が第1の政治を必ず実現する」とのコメントを発表した。

 民主党は千葉市長選を「衆院選への影響は大きい」と見て鳩山由紀夫代表をはじめ、菅直人代表代行、岡田氏、山岡賢次国対委員長、河村たかし名古屋市長(元民主党衆院議員)らが応援に入ったことも功を奏した。

 共同通信の出口調査でも、支持政党のない無党派層で、熊谷氏が68・7%を獲得し、22・8%の林氏を圧倒しており、民主党は「もはや自民党は打つ手がない。このまま衆院選になだれ込む」(中堅)と強気の声も出ている。


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