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韓国発:不況時ほどミニ人気 今夏、最短更新の勢い

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「不況時にスカートが短くなる」という韓国の俗説がある。現在の世界経済危機が百年に一度といわれることもあり、デパート大手の新世界百貨店は「今夏は女性のミニスカートが誕生以来最も短くなるかも」と予想する。
 新世界百貨店では、ミニスカートの売り上げが近年伸びている。広報チームによると、昨年は前年に比べて21・5%も増えた。今年は五月までで増加率28・3%と好調だ。同店で最も短いスカートは二〇〇三〜〇四年に二十六〜二十七センチだったが、一昨年と昨年は二十四〜二十五センチに短くなった。今年は二十五センチ前後という。不況を吹き飛ばす「超ミニ熱風」と紹介する韓国紙もある。
 韓国のミニスカートブームは一九六七年に始まった。日本で同年にミニスカート旋風を起こした英国のモデル、ツィギーのような「先駆者」がいた。米国帰りの歌手尹福姫(ユンボクヒ)がアルバムのジャケットにミニスカートで登場し、若者の社会現象となったという。
 ところが、儒教の伝統が残る韓国では、軍事政権が七三年から、スカート丈がひざ上十五センチ以上を軽犯罪法違反として取り締まった。ソウル五輪後の八八年末、民主化と同時にスカート丈の規定は消え、ファッションとして復活した。
 景気とスカートの長さをめぐり、日本には「好況でスカートが短くなる」と、逆の俗説が存在する。ファッションと社会の関係に詳しいソウル大のイ・ユリ教授は「ミニスカートはジーパンのように定着しており、短くなるのは景気よりも社会文化的な要因が大きい」と述べる。「学生は脚を見せたいからと言う。ダイエットや整形手術が多いのと同じ脈絡だ。韓国は若さを強調し強要する社会」と話し、外見至上主義だとする。
 景気とスカートの長さにおそらく相関関係はなく、流通業界の話題づくりの側面が大きいだろう。
 だが、韓国の経済コラムニストは「韓国の俗説には、不況でも消費者の財布のひもを緩めさせようとする必死さが感じられる」と擁護した。
(ソウル・築山英司)
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