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橋下氏に出馬打診 衆院選 自民、比例1位を検討

2009年6月27日(土)08:05
 大阪府の橋下徹知事が、自民党の古賀誠選対委員長から次期衆院選で自民党からの出馬を打診されていたことが26日、分かった。橋下氏は次期衆院選に向けて、地方分権を進めることをマニフェスト(政権公約)に盛り込んだ政党を支持する方針を明らかにしており、出馬するかどうか明言は避けたという。
 複数の関係筋によると、古賀氏は23日に宮崎県庁を訪れて、東国原英夫知事に出馬を要請。同日夜、橋下氏にも電話をかけ、会談を申し入れたという。古賀氏は27日にも大阪府庁を訪れ、橋下氏と会談することを希望したが、橋下氏は「東京に行った時にこちらからあいさつにうかがいます」と伝えたという。

 大阪府で絶大な人気を誇る橋下氏が自民党から出馬すれば、反自民色が強い関西地区の風向きを変える転機となりえる。自民党執行部では比例代表近畿ブロックの名簿順位1位での擁立を検討しており、橋下氏が出馬を受諾すれば入閣する公算が大きい。

 古賀氏は昨年、橋下氏が知事選に出馬したころから水面下で支援を続けてきた。橋下氏の衆院選擁立についても昨秋の麻生太郎内閣発足時から「隠し球」として検討を続け、古賀氏や菅義偉(すが・よしひで)選対副委員長らが水面下で接触を続けていた。

 だが、橋下氏は麻生内閣の支持率急落を受け、自民党と距離を置き始めた。17日に大阪府庁で中田宏・横浜市長と会談し、次期衆院選で支持政党を表明すると明言。24日には中田市長らと次期衆院選に向け自治体首長グループを結成することを決めた。26日には「政治的に変な動きをしていると誤解を招かないようにしたい」と述べ、静岡県知事選(7月5日投開票)を含め、次期衆院選まで選挙応援を見送る考えを明らかにした。



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