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キリンとアサヒ、需要増の露で缶ビール対決

6月27日14時42分配信 読売新聞

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読売新聞
 キリンホールディングスは27日、同社としては初めてロシアで缶ビールを発売する方針を明らかにした。

 これまで飲食店向けのたるや家庭用の瓶で出荷していたが、手軽に飲める缶を投入することで急拡大する家庭のビール需要を取り込む狙いだ。健康志向を背景にウオツカ離れが進むロシアは今や中国、米国に次ぐ世界3位のビール大国。缶ビールで先行するアサヒビールも売り込みに躍起となっており、国内シェア(占有率)首位を争う2社がロシアでも激しい競争を展開しそうだ。

 キリンが現地メーカーに生産委託して29日から販売する「KIRIN ICHIBAN(一番搾り)」の500ミリ・リットル缶は63ルーブル(約194円)。量販店への営業を強化し、年内に4500ケース(24本入り)を販売する計画だ。

 キリンによると、2007年のロシアのビール消費量は1105万キロ・リットルと日本(628万キロ・リットル)の2倍近い。97年からの10年間で2・6倍に増え、順位も8位から3位に上昇した。

 経済発展による食の多様化や健康志向の高まりなどでアルコール度数の高いウオツカを敬遠する動きが強まったことが要因という。

 ロシア市場は国産ブランドが圧倒的なシェアを占め、輸入ビールは古くからロシアに参入しているオランダのハイネケンが健闘している。日本勢は98年にアサヒ、06年にキリンがそれぞれ本格参入したものの、価格がロシア産の3倍程度と割高なため、浸透度は今ひとつだった。

 キリンは缶投入で2008年に7万2000ケース(大瓶20本換算)だったロシアでの販売数量を15年までに3倍以上に増やす意向だ。一方、アサヒは「スーパードライ」を冷やすショーケースをスーパーに無料提供するなどして販路を拡大し、09年は前年比3割増の59万ケース(大瓶20本換算)を売る計画だ。
最終更新:6月27日14時42分


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