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<政権選択>党首遊説先 分析すれば  攻める民主 防戦自民

 8月18日に公示された衆院選も残すところあと1日。麻生太郎首相(自民党総裁)、民主党の鳩山由紀夫代表は公示以来、休むことなく全国を飛び回り、応援演説を続けてきた。両党首の遊説先の選挙区を分析してみると、民主が攻め、自民が防戦に追われる姿が浮かび上がってくる。 (清水俊介)

 二十九日に麻生首相、鳩山氏が訪れる予定の選挙区も含めると、十八日の公示以降、麻生首相が街頭演説や事務所激励などを行うのは二十七都道府県、六十八選挙区に上る。対する鳩山氏の訪問は二十八都道府県、六十二選挙区となる。

 党首の遊説先は、各党が選挙情勢を分析し、「接戦」とみた選挙区に決めることが一般的だ。そのため、両党首の遊説先からは「民主優位、与党苦戦」の構図がはっきりと見て取れる。

 麻生首相が訪れた六十八選挙区のうち、六割にあたる四十四選挙区が二〇〇〇年、〇三年、〇五年の過去三回の衆院選で自民、公明の与党が三連勝している「常勝区」だ。本来であれば、与党の地盤である「常勝区」には、首相が応援演説に入るまでもなく勝利を見通せるのだが、今回ばかりは勝手が違うようだ。

 この傾向は、選挙戦が進むにつれて顕著になる。十二日間の選挙戦で、後半の二十四日以降に麻生首相が訪れた四十選挙区のうち、「常勝区」は75%にあたる三十となる。麻生首相の選挙戦後半の遊説の四分の三は、与党の地盤固めに追われているとも言える。

 対する民主党。鳩山氏が訪れた六十二選挙区のうち三十一選挙区の相手候補は閣僚や党役員の経験者。民主党の“大物狙い”の姿勢が浮かび上がる。二十八日に鳩山氏が訪れたのは、塩崎恭久元官房長官の愛媛1区、古賀誠・自民党選対本部長代理の福岡7区、久間章生元防衛相の長崎2区など。いずれも今回の衆院選で全国的な注目区となっている選挙区を駆け足でテコ入れした。

 麻生首相と鳩山氏の遊説先のうち、両党首がともに訪れるのは十三都府県の二十二選挙区。党首が応援に入った選挙区の勝率は、選挙における「党首力」のバロメーターでもあり、この二十二選挙区の勝敗も注目される。

 最終日の二十九日には両党首の“遊説直接対決”もある。自民、民主両党は党首の最後の遊説先に東京10区の池袋駅を選んだ。二十九日午後七時半、池袋駅を東西に挟んで麻生首相と鳩山氏が有権者に最後の訴えを行い、政権選択の選挙戦はクライマックスを迎える。


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