SSブログ

レオパレス21(8848)は終日軟調 今期の56%営業減益計画、賃貸事業の悪化が警戒される

09年3月期の連結決算では営業利益が前の期比29.8%減の501億円となった中、今期の営業利益計画が前期比56.7%減益の217億円と発表したため、更なる収益悪化への警戒感が強まり、終日冴えない推移となっている。

 

賃貸事業の期中平均入居率が前期の88.5%→今期は85.1%を前提にしていて、賃貸事業が赤字170億円と予想されていることや、請負事業で工事単価の引き下げを検討していることが足をひっぱているという。

 

レオパレス21(8848)の株価は14時53分現在、53円安の741円。

[NSJショートライブ 2009年5月18日 14時53分 更新]


nice!(0)  コメント(0) 

ミセスワタナベのFX狂想曲

「主婦、FXで1億4000万円の脱税!」。昨春センセーショナルな見出しがニュースや新聞をにぎわした。それを知って、まず耳を疑い、次に「とんでもない奴だ!」という怒りより、(不謹慎かもしれないが)「すごい!」という、感心とも羨望(せんぼう)ともいえるような気持ちを持った人も少なくなかったと聞く。

 ところで、「ミセス・ワタナベ」という名前をご存知だろうか。脱税した主婦のことではない。日本の一般主婦投資家の総称である。

 なぜ“ワタナベ”なのかは定かではないが、この事件以来、主婦投資家を中心に、FX※は絶大な注目を浴びる商品となり、着実に伸びていった。その資金残高は、外国為替市場に影響を及ぼすほどとなったのだ。そして、このような投資家たちを「ミセス・ワタナベ」と称して、フィナンシャル・タイムズ紙など名だたる海外紙にまで取り上げられたのである。

※ FX:Foreign Exchangeの略。外国為替証拠金取引または外国為替保証金取引

 本来、外国為替取引は、外国為替公認銀行経由でのみ許された取引であった。「ちょっとのすきに大損するかもと、トイレに行くのも怖かった」。外資系銀行の女性ディーラーとして、張りつめた空気に怒号が飛び交うディーリングルームに従事した先輩は言う。

 しかし1998年、「外国為替及び外国貿易管理法(いわゆる外為法)」の改正により、個人投資家にも解禁となった。その結果、今ではサラリーマンでも主婦でも、パソコンさえあれば、みなディーラーになれてしまう。

 プロに「トイレに行くのも怖い」と言わしめる取引に、扱う規模は小さいとはいえ、主婦投資家がこれほど参入している。FXはそれほどおいしいのか? そこに危険はないのか?

 チャイナショック ―― サブプライム問題で大きく変化した投資環境に向き合うと、「これが常識」と思っていたことが、実はそうではなくなってきたことに気づく。確かに1粒で2度おいしかった

 FXについてはご存じの読者も多いと思うが、簡単に説明すると、証拠金(保証金)を業者に預託し、通貨の売買を行なう取引である。

 「FXは1粒で2度おいしい」といわれている。まず外貨投資なので、“為替差益”を狙うおいしさがある。例えば、ドルを100万円持っていたとして、円安ドル高が1円進めば1万円の為替差益が得られる。

 もう一つは“スワップポイント”である。これは二国間通貨の金利差を得られるというおいしさである。主要国金利で、日本ほど低い金利は無いため、外貨を購入すれば、スワップポイントは日々積み上がっていく。

 主婦は育児や家事で忙しく、為替の変動にこまめに気を配ることはできない。そんな多忙な主婦が購入しても「放っておいても増える」部分がスワップポイントである。これは何よりの魅力であり、彼女たちの多くが“スワップポイント狙い”という投資スタイルを確立させた。

 また、外貨預金や外貨MMFに比べ、外貨の売り相場と買い相場の差(スプレッド)が小さく、手数料も安い点も魅力だ。

 こうした性格を持つFXは、昨年3月のチャイナショック以降夏までは、1粒で2度のおいしさを味わう絶好の時期だったと言える。というのも、ドルが114円台まで円高に振れ、その後、123円台にまで円安に推移したからだ。

 しかし、あの時から神話は崩れた。いわゆるサブプライム問題の幕開けだった。為替差損はスワップポイントを飲み込む

 FXの場合、最低売買単位が決まっていて、1万通貨単位という業者が多い。つまりドルならば約100万円、ユーロなら157万円、豪ドルなら95万円、NZドルなら82万円である(レートは3月14日時点)。ただし、後で述べるレバレッジという特徴があるので、必ずしもこれだけの円を用意する必要はない。

 そこで、約100万円の外貨をもっていたら、どのようなゲインとリスクがあるのか、考えてみよう。

 スワップポイントは高金利のNZドルでは1日175円前後にまでになる。つまり2カ月間コツコツためるとスワップポイントは1万円近くにもなる。これが、前述した、「放っておいても増える」おいしい部分である。

 ところが為替に変動があると、このおいしい部分は簡単に飲み込まれてしまう。ほぼ1円程度の円高になると約1万円の為替差損が発生する。つまり、1円円高になれば2カ月間ためたスワップポイントが水の泡となるのだ。

 実はわたし自身、この件に関して苦い経験を持っている。目標の評価益に達したので、一度利益を確定させようか思ったのだが、「スワップポイントも魅力だし」と迷い、保有を続けていた。その結果、7%近い円高になってしまい、数十万円の利益が得られたはずだったものが、結局数万円になってしまったのだ。

 わたしと同じように、いや、さらに円高が進み、評価損が大きくなっても、スワップポイント狙いと決めたからにはその姿勢を崩さないミセス・ワタナベは多い。これは、株価がどんなに下がっても、株主優待のために保有し続けるのと同じ傾向だ。これによって損害を拡大させてしまい、家計に影響をきたすケースさえある。円高で買ったつもりが円安買いに

 外貨の売買で損をしないためには、円高時に買い、円安時に売ればよい。これで為替差損を避け、為替差益を得ることができるのだ。

 では、「1ドル110円は円高か?」と聞かれれば、何と答えるだろう。それまで、1ドル119円だったものが110円になったのだ。その時点であれば、「円高」と思うだろう。しかし現在は100円台。110円はこの上なく円安に思える。

 円高か円安かはその時点ではなく、前後の流れの中で分かることだ。119円から110円になれば、「あの時よりは円高」と言えるかもしれないが、そこからさらに100円になってしまえば、110円は単なる通過点に過ぎない。

 つまり、「円高時に外貨を買って、円安時に売ればもうかる」という、FXのいたってシンプルな法則を実践するということが、実は大変難しいということだ。外貨投資が持つ価格変動リスクに対応するには、買ったら放ったらかしではなく、為替動向をウォッチする程度の努力はすべきだと、わたしは思う。リスク管理こそがチャンスを作る

 FXの特徴の一つとして、少ない証拠金でその数倍〜数百倍の取引ができる(=レバレッジをかける)のだが、多大な損失を未然に防ぐために、外貨の評価額が証拠金の一定割合※を下回ると、業者によるロスカット(強制損切り)という仕組みがある。高レバレッジほどリスクが高いため、ミセス・ワタナベの多くは、低レバレッジで保有するパターンが多い。しかし、以下の例を見てほしい。

※割合は業者によって異なる

 1ドル100円、レバレッジ1倍、証拠金100万円、証拠金30%以下で強制損切りされるとすると、証拠金が30万円になるまで(=70万円の損失が出るまで)ロスカットされないことになる。しかしそこまで資金を塩漬けにしてしまうと、その間、さまざまな為替動向からくる恩恵を得られず、機会損失にもなりかねない。

 このようなリスクを回避するために、自己のリスク管理として、為替レートがいくらマイナス側に動いたら決済するかを、あらかじめ決めておく“逆指値”がある。上記の例で、90円に設定しておけば、90万円(=10万円の損失)になった時点で損失を確定できる。90万円の証拠金が残れば、1ドル85円の時に再度購入し直すというように、お金にチャンスを与えることもできる。

 業者によるロスカットは、先物取引のように損失を無限に拡大させないための、セイフティネットだ。しかし最後の砦となる前に、自己のリスク管理によって、傷は最小限に、チャンスは最大限に、という姿勢が、FXでは必要だ。

 また、外貨投資の場合、為替相場には流れがあるため、できれば時間分散をして、平均購入単価を下げられることが望ましいのだが、取り扱い単位が大きいため、それなりの資金を投入しないと難しい。

 昨年11月に、サブプライム問題で影響を受けた金融機関の損失が、予想以上だったことを受け、再びドルが暴落した。このチャンスに買いたいと思っても資金がなく、地団太を踏んだ人は多い。しかしそのために高レバレッジにするのは本末転倒である。

 最近は、1000単位から取り扱えるFX業者も増えてきたようだ。これだと、10分の1程度からの投資も可能で、時間分散の投資もしやすい。もちろんリターンも小さくなるがリスクも小さく、「大きな取引は躊躇(ちゅうちょ)するが、経験を積みたい」というミセス・ワタナベには朗報であろう。円高の今はチャンスか

 サブプライム問題以降、投資環境は大きく変わり、厳しい状況は続く。「あの時の常識」が「今の非常識」になっていることも少なくない。

 2008年の幕開けは株価暴落とドルの全面安であった。そして2月末から動きは加速し、3月13日に100円台をつけた米ドルは、17日には95円台に入った。米ドルに関してはさらに円高ドル安が進むという観測もある。だが円は、他の主要国通貨についても円高傾向にあり、ここまで円高が進んだということは、FXに参入するには、ある意味チャンスかもしれない。

 FXは外貨MMFと比べ、手数料、レート、取引時間など、さまざまな点で使い勝手がよい。しかしあくまで投資のための道具である。使いこなすためには、自分の資金力や、相場の動向に合わせた投資スタイルをしっかり持って、向き合ってほしい。

 市場にバタバタと踊らされる狂騒曲は、このあたりで終わりにしたいものだ。柔軟に対応できるしなやかさと、そのための情報収集努力、そして本質がブレない強さは、今後ますます必要になろう。
nice!(0)  コメント(1) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。